Monday, August 09, 2010

シックスクール症候群、新たに17人発症

岩手県奥州市立胆沢第一小(渡辺唱光校長、419人)のシックスクール問題で、新たに児童17人がシックスクール症候群と診断されていたことが6日、関係者の話でわかった。これで同校で発症した児童は19人となった。
 専門医の診断を受けた全員が該当していた。夏休み前のアンケートでは全校児童のうち約80人が不調を訴えており、今後、発症者が増える可能性が高い。取材に対し、市教委の担当者は「まだ報告を受けていない」としている。
 複数の保護者などによると、今回、新たに診断されたのは2~6年生で、うち14人は5日、市教委が希望者を募り、集団で受診した児童たちだった。全員が同症候群と診断された。
 シックスクール症候群は、工事用接着剤などに含まれる化学物質に起因するとされ、頭痛などの症状が現れる。ただ、市の調査では、工事で使用される建材の揮発性有機化合物の濃度は、文部科学省の基準値を下回っていた。
 このため同校では、換気扇を24時間稼働させて工事を進めたが、児童は6月下旬から再び頭痛などの症状を訴えるようになり、工事を中断した経緯があった。中断後も不調を訴える児童が相次ぎ、同校は夏休みを予定より8日前倒しして、校舎を閉鎖したうえで工事を再開していた。
 同校の保護者の間には、今後への不安や市教委への不信感が広がっている。取材に対し、「この状況で2学期の授業ができるのか」「もう少し早く診断をするなど手の打ちようがあったのでは」などの声が出ている。
 市教委教育総務課の藤原修課長は「5日の診断結果がこちらに届いておらず、9日に報告を受けることになっているので、何とも言えない」とした上で、「仮に十人規模で症状が確認されたとしたら大変なこと。定期的な検診や、2学期の授業を(学校外の)公共施設でするなどの対策を考えねばならない」と話している。(読売)

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