Friday, August 27, 2010

子どもの生活習慣病予防

香川大名誉教授の北川博敏さん(79)(宇多津町)が、日本人の食生活の欧米化に警鐘を鳴らす著書「子どもを生活習慣病にしない食卓」(主婦の友社、B6判191ページ)を出版した。肉中心の食事で子どもたちが「生活習慣病予備軍」になっていると指摘し、魚と野菜が主体だった昔ながらの食生活に戻るよう提案している。
 北川さんは1958年、留学先の米国でハンバーガーなどファストフードの普及ぶりを目撃。15年後に再び渡米すると、それらが原因とされる肥満や心筋梗塞が社会問題化していることに驚き、よく似た食生活を送る日本の若者に危機感を募らせた。
 専門は園芸利用学で、野菜と生活習慣病の関係に着目。勤務していた香川大農学部のある三木町で、町立三木中学校の学校医が87年から毎年、生徒の血液検査を行っていることを知り、データの提供を受けて分析を始めた。
 高松市と宇多津町の小学校の検査結果も合わせ、2万8210人を調査。その結果、19・2%で血液中の脂質量が多く、肝機能異常は6・7%、肥満は10・8%に上っていた。
 「このままでは子どもたちが危ない」と本書を執筆。かつての日本の食卓には高たんぱくで低脂肪な魚、コレステロールなどを吸着して排出する食物繊維を含む野菜が並び、栄養面で優れていたと説く。
 さらに、魚は皮ごと食べるとコラーゲンも摂取でき、野菜は保存時間や温度で栄養分が減少するなどと説明。北川さんは「子どもは回復する力を持っているので、早めに食生活を改善してほしい」と呼びかける。(読売)

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