有害金属の有無、容易に判定 光るタンパク質を利用
宇都宮大農学部(宇都宮市)の前田勇准教授らの研究グループがこのほど、緑色蛍光タンパク質(GFP)を利用し、ヒ素など有害金属の有無が容易に分かる手法を開発し、論文をオランダの専門誌に発表した。
前田准教授によると、有害金属を調べるには大掛かりな装置が必要だが、新手法はその場で検査が可能。所要時間は約30分でコストも10分の1程度に圧縮でき、土壌や食品の安全確認のほか発展途上国の井戸水検査への活用も期待される。関西電力の協力で研究していた。
新手法では、特定の有害金属と結び付く性質を持つタンパク質の一種に、GFPを組み込んだ人工タンパク質を使う。
人工タンパク質と検体を容器に投入。容器には、金属と結び付かずに余った人工タンパク質が付着するよう特殊な加工が施してあり、金属と結び付いた分を洗い流し、容器に付着した分の光量を測定する。金属濃度が高ければ付着は少なく弱い光になり、逆に濃度が低ければ付着は多く、強い光になる仕組みだ。
人工タンパク質は粉末にできるため保存に便利で、測定装置も手で持ち運べる。1、2年後の実用化を目指している。(山陽) Tweet

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