東日本大震災の発生直後に被災地に入った医療関係者のうち、活動の中で取り乱しそうになったと感じたり、冷静に対応すべきなのに感情的になってしまったと強く恥じたりした人ほど、数カ月後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような症状が強く出たことが25日、分かった。国立病院機構災害医療センターなどのチームが米オンライン科学誌プロスワンに発表した。
研究の中ではPTSDの診断はしていないが、調査対象になった医師、看護師ら173人のうち約6%でPTSDの疑いがあるとして受診を勧めるなどした。
調査結果によると、活動終了後、震災関連の番組をテレビで1日4時間以上見ていた人にも症状が出ていた。映像で当時を思い出したためか、精神状態の悪化の結果として長時間テレビを見ていたのかは不明だが、チームは「症状に関連した感情や行動を知り、早期発見や予防に役立てて」と話している。
昨年3月11~22日に活動した災害派遣医療チームの隊員に対し、同4月に当時の精神的苦痛やその後のテレビ視聴の状況などを調査。これと、7~8月時点の「よく眠れない」「当時の話題を避ける」「体験がよみがえる」といった症状の強さとの関連を分析した。(山陽)
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