Friday, July 11, 2014

福島第1原発の現状

凍らない「氷の壁」トレンチ止水できず
「水の流れがあるため、袋の周囲で水の温度が下がりきらず、当初は1カ月で完成する予定だったが、2カ月以上たっても十分に凍ったのは下の部分だけ。一般の土木工事のようには行かない。

東京電力福島第1原発で、タービン建屋地下の高濃度汚染水がトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)から海に流出するのを防ぐため、建屋とトレンチの接続部を凍結し「氷の壁」で止水する計画が難航している。
 汚染水対策の切り札として6月に着工した「凍土遮水壁」でも氷の壁が本当にできるのか、凍結技術の信頼性を疑う声が出始めている。
 第1原発では今も、溶けた核燃料を冷やすため原子炉に注水し続けているが、この冷却水が汚染されて建屋地下にたまり、一部が海側のトレンチに流入。破損箇所から地中に漏れて海へ流出することが懸念されている。
 東電は特に2、3号機とつながるトレンチ内の高濃度汚染水計約1万1千トンを危惧。凍結管と冷却材を入れたナイロン製の袋を接続部に並べ、付近の汚染水を凍らせて建屋と遮断後、トレンチ内の汚染水を抜き取る計画を進めている。
 4月末には2号機で先行して凍結を開始。当初は1カ月で完成する予定だったが、2カ月以上たっても十分に凍ったのは下の部分だけ。
 東電は「水の流れがあるため、袋の周囲で水の温度が下がりきらない」と説明。凍結管を2本追加し、水の流れを抑える対策も取ったが、効果は見えない。
 この不測の事態を受け、1~4号機の周囲約1・5キロの土壌を凍らせる凍土遮水壁についても実現性を懸念する声が出ているが、東電は「土を凍らせるので工法が異なる」と反論する。
 原子力規制委員会の 更田豊志委員は6月末の会合で「(トレンチの汚染水は)海に流出すれば環境汚染につながるため最大の懸念を持っている。この対策がうまくいってないのに、凍土壁を議論する場合ではない」といら立ちをにじませた。
(共同通信) 

Sunday, June 15, 2014

集団的自衛権(邦人救出、「自国の責任が原則」米軍は頼れない?)


米軍の準機関紙「星条旗新聞」は2012年5月、朝鮮半島有事の際に米軍が韓国在住の米国民ら約20万人の避難計画を準備している、と報じた。元自衛隊幹部は指摘する。「自国民の避難は、自国の責任でするのが大原則。日本人を乗せた米艦を自衛隊が守るとの想定に説得力はほとんどない」 米国が各国に自国民の避難・救出の責任を持つよう求めた問題は以前から指摘され、民主党議員も今月の衆院外務委員会で質問した。それでは米軍ではなく、自衛隊の艦艇や輸送機が直接、日本人を救出するケースはどうなのか。 現在の自衛隊法では、日本人救出に自衛隊機などを派遣するには、派遣先での安全確保が前提になる。(yahooニュースから) 集団的自衛権行使容認が何故それほどまでに急がれるのか、集団的自衛権も日本独自の解釈で決めることは? 同盟国の意見も反映しなくてもいいのでしょうか??

Tuesday, April 22, 2014

ネット利用で自殺願望強まる 岡山大病院・稲垣講師ら調査


 インターネット上で匿名の他者に「死にたい」と打ち明けたり自殺の方法を閲覧すると、自殺願望はより強まる―。岡山大病院の稲垣正俊講師(精神医学)らのグループが行った自殺に関する調査で、こんな結果が出た。ネットを活用した自殺予防策の立案に役立つことが期待される。  調査は2011年1〜3月、ネットを利用する20〜40代の男女約10万人のうち「匿名他者に自殺願望を伝えた」「自殺方法に関する情報を見た」など自殺に関する四つの問いに一つでも「はい」と答えた(1)群と、いずれも「いいえ」とした(2)群を各4千人抽出。自殺願望▽絶望感▽抑うつ状態▽孤独感―の4項目を測るアンケートを行い、6週間後に同様の質問をして回答の変化の差を比べた。  その結果、自殺願望と抑うつ状態の伸び幅は(1)群が(2)群をわずかに上回ることが判明。絶望感と孤独感は差がほぼなかった。一方、(1)群のうち匿名の他者に心の悩みを相談した人は、自殺願望に変化はなかったが、抑うつ状態が悪化していたという。  警察庁の調べで12年、国内の自殺者は15年ぶりに3万人を切ったが、13年も2万7195人。政府は12年8月、自殺総合対策大綱を閣議決定し、重点施策にネットの活用を盛り込んだ。  稲垣講師は「専門家による相談など、ネット上での支援が増えれば自殺願望を高めることなく、自殺予防も可能かもしれない。この結果をより適切な対策に生かしてもらえれば」と話している。(山陽)