Saturday, April 19, 2014

2~4割が1年後にメタボ脱出 保健指導後、生活改善で


 厚生労働省は18日、生活習慣病予防のため2008年度から始めた特定健康診査(メタボ健診)で、メタボリック症候群や予備軍と判定され保健指導を受けた人のうち、男性で約2~3割、女性で約3~4割が1年後に予備軍未満に数値が改善した、との調査結果をまとめた。  問診や面接を受け、運動の頻度や食事などを見直したためだとみられ、腹囲も平均で男性が約1~2センチ、女性が約2~3センチ細くなっていた。メタボ健診の効果について、厚労省が詳しい分析結果をまとめたのは初めてという。  調査は有識者グループが08~11年度の健診データなどを使って実施。保健指導のうち、医師や保健師らによるきめ細かい「積極的支援」を受けた人を調べた結果、08年度と09年度の比較で男性の約3割、女性の約4割がメタボ症候群や予備軍から脱出。10~11年度に支援を受けた人では男性の約2割、女性の約3割が脱出していた。  積極的支援を受けた人は、腹囲も08~09年度に男性が平均2・2センチ、女性が同3・1センチ、10~11年度もそれぞれ1・2センチと1・7センチ細くなっていた。指導を受けなかった人と比べると、腹囲、体重、血糖値などがいずれも大幅に改善した。  ただ、後年度になるほど改善幅が小さくなっており、厚労省は「健康意識の高い人ほど早期に健診を受けたためとみられる」としている。  厚労省は来年3月までに医療費削減効果についても調査結果をまとめる予定。(山陽)

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