Saturday, April 12, 2014

おむつかぶれの悪化原因を特定 京大、新薬開発に期待


赤みや湿疹が出てかゆみなどを引き起こすおむつかぶれなどの刺激性接触皮膚炎に、二つのタイプの白血球が関わっていることを京都大チームがマウスの実験で明らかにし、10日付の米科学誌電子版に発表した。  チームによると、刺激性接触皮膚炎は塗り薬(ステロイド外用剤)を使う治療が一般的だが、皮膚が薄くなったり赤みが増したりすることがある。中嶋千紗助教は「より副作用の少ない治療法開発に役立つと期待される」と話す。  チームは、いずれも白血球の一種の好塩基球と好酸球がアレルギー反応に関係するとされ、外部からの刺激で起きた炎症部分に集まることに着目。  刺激性接触皮膚炎は化学物質による刺激でも起こるため、遺伝子操作で好酸球をなくしたマウスに薬剤を塗って炎症を起こしたところ、普通のマウスに比べ、かぶれなどの炎症が少なかった。  好塩基球をなくしたマウスでは好酸球が炎症部分に集まりにくかったため、好塩基球が好酸球を呼び寄せるのに関与していることが判明。皮膚炎の悪化には両方が関わっていることが分かった。(山陽)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home