極小サイズで、ふわふわと柔らかいカプセルの開発に成功したと、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)などのチームが8日、発表した。抗がん剤などの薬剤を内部に取り込み、患部に効果的に届ける治療に使えると期待できるという。
チームは、ガラスの素材のシリカでできた直径数百ナノメートル(ナノは10億分の1)の粒子を、溶液中で75度に加熱。すると、溶液からシリカの結晶が析出して、粒子の周囲を覆うようにくっついた。
その一方で中心部の粒子は溶けてしまい、シリカの結晶が殻状に集まった中空のカプセルをつくることに成功。カプセルは、さまざまな性質の溶液にさらすことなどで、大きさや構造を変えることもできた。
シリカは毒性がなく、生体に大きな影響がないとされ、チームはカプセルに薬剤を入れることを想定。同機構の有賀克彦・超分子ユニット長は「体内で薬剤を少しずつ放出でき、長時間持続する抗がん剤などに応用できる」としている。(山陽)
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