過労や職場での対人関係のトラブルから、うつ病などの精神疾患にかかり、2011年度に労災申請した人は前年度比91人増の1272人だったことが15日、厚生労働省の集計で分かった。3年連続で過去最多を更新。
労災認定された人も前年度比17人増の325人で過去最多。このうち悲惨な体験をするなど東日本大震災の影響で発症した人は20人だった。
一方、くも膜下出血や心筋梗塞など脳・心臓疾患で労災申請した人は、前年度比96人増の898人で認定は310人。うち震災が原因の過重な労働などで発症したのは12人だった。
同省は「経済状況などによって職場の雰囲気が悪くなっており、対人関係トラブルによる労災が増加傾向にある」と分析している。
精神疾患による申請件数が多い業種は「医療業」(病院など)94人、「社会福祉・介護事業」76人。認定件数は「総合工事業」(ゼネコンなど)が22人で最多だった。
年齢別では30~39歳が420人と最多で40~49歳が365人と続いた。
厚労省は審査の迅速化を図るため昨年12月下旬に新たな基準を導入。2カ月連続で月120時間以上の残業をした場合は「強い心理的負荷」だったと判断するなど数値や具体例を明確にした。11年度は約3カ月間の適用で、135件が新基準に基づいて認定された。(山陽)
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