福島県内に住む0~7歳の乳幼児2022人の尿を民間の分析機関「同位体研究所」(横浜市)が測定した結果、141人から放射性セシウムが検出されたことが30日、分かった。うち3人が尿1キログラム当たり10ベクレルを超え、最高は4歳男児の17・5ベクレル。残る138人は10ベクレル以下で最低は0・1ベクレルだった。
専門家は、東京電力福島第1原発事故の影響で体内に取り込まれた可能性があると指摘した上で「人体に影響があるレベルではないが、どのような経路で取り込まれたのか調べる必要がある」と話している。同研究所によると、10ベクレルを超えた3人はいずれも家庭菜園などで自家栽培した野菜を食べていたという。
同研究所は、内部被ばくした可能性がある乳幼児の健康管理のため検査を呼び掛け、昨年11月~今年1月、送ってもらった尿を無料で測定した。
唐木英明・東大名誉教授(食品安全)は「自然界にもともとある放射性カリウムが体内に取り込まれた場合と比べても数値が低く、影響はない。子どもは代謝が早いのでセシウムは体内に蓄積せず排出されるだろう」と話す。
主婦連合会の佐野真理子事務局長は「家庭菜園などの野菜は、自治体の検査の対象外となっており徹底されていないのが現状。検査の網の目を細かくして結果を広く公表してほしい」としている。(山陽)
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