Friday, January 04, 2013

阪大解明、認知症物質を無毒化、予防や治療期待


アルツハイマー病の原因とされる物質をつくる酵素が、一方でこの原因物質を無毒化していることを大阪大の武田雅俊教授らと同志社大のチームが突き止めた。3日付の米科学誌セル・リポーツ電子版に掲載された。  チームの大河内正康大阪大講師は「この酵素はこれまで発症に関わるとして悪者扱いされてきたが、働きを活発にすれば予防や治療につながるかもしれない」と話している。  酵素は「ガンマセクレターゼ」。アルツハイマー病患者の脳では、この酵素によってつくられるタンパク質「アミロイドベータ(Aβ)42」などが蓄積し、老人斑と呼ばれる特徴的な病変ができる。  チームは、細胞にあるガンマセクレターゼがAβ42をつくった後、それを切断し、無毒なAβ38に変換することを発見した。  ガンマセクレターゼはAβ38への変換までが本来の働きとみられるが、変換前にガンマセクレターゼからAβ42が離れ、細胞の外に漏れ出ると老人斑になるという。  遺伝性の家族性アルツハイマー病では、ガンマセクレターゼの遺伝子に異常がある例もある。その場合はガンマセクレターゼからAβ42が離れやすくなり、無毒なAβ38への変換能力が落ちていることもあった。 (山陽)

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