肺線維症の抑制効果確認、三重大マウスの吸入実験で
三重大医学部のガバザ・エステバン教授(免疫学)らの研究グループは31日、肺線維症の原因となるヒトのタンパク質に対し、人工遺伝子を吸入させる手法が効果を発揮することが、マウスを使った実験で分かったと発表した。世界で初めての成果という。
同グループの小林哲助教は「難病指定されている肺線維症には特効薬がなく、将来の治療に大きな効果が期待できる。今後、マウス以外の動物を使った実験や臨床実験を通じて安全性を確認し、10年以内の創薬につなげられれば」としている。
実験では、病気の引き金となるヒトのタンパク質を、マウスに投与して肺線維症を発症させた。その上で、このタンパク質をつくる作用がある遺伝子を壊す、別の遺伝子「siRNA」を人工的に製造。マウスの気管内にsiRNAを噴霧し、肺に吸入させた。その結果、すべてのマウスでタンパク質の抑制効果が確認できたという。
肺線維症は、慢性的な炎症で肺胞の壁が厚くなり呼吸不全に陥る病気。高齢者の患者が多く、早ければ40代でも発症する。三重大によると、国内に1万数千人の患者がいるとみられている。(山陽) Tweet

0 Comments:
Post a Comment
<< Home