Wednesday, January 04, 2012

300床未満で公立病院赤字続く、08~10年度の経営

地方自治体が運営する公立病院について2008年度と10年度の経営状況を比べると、ベッド数300床以上の大規模病院が全体で黒字に転換した半面、300床未満は赤字のままで、規模による格差が広がる傾向にあることが3日、総務省の調査で分かった。
 中小病院は都市部以外に立地しているケースが多く、収入増につながる医師の確保が難しいことなどが要因とみられる。総務省は「経費節減といった努力は必要だが、自治体の意見を聞きながら支援策を検討したい」としている。
 300床以上の277病院について、総収益の合計から総費用の合計を差し引いた純損益を調べたところ、08年度は1067億円の赤字、10年度は240億円の黒字になった。医師が比較的確保しやすいことに加え、手術の多い大規模病院に有利な診療報酬の増額改定で総収益が8%増えたことが影響した。
 一方、300床未満の556病院全体では、08年度が588億円、10年度が213億円の赤字。経営は改善傾向にあるものの、総収益は3%増にとどまり、黒字には至らなかった。
 公立病院は近年、医師不足を背景に経営難が深刻化。総務省は自治体側に対し、08年度からの3年間で集中的に経営改善に取り組むよう求めており、全国約900病院のうち比較可能な833病院を調べた。(山陽)

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