Thursday, May 31, 2012

被災地で診療情報流失、症状悪化、糖尿病や高血圧患者


東日本大震災で病院のカルテや、お薬手帳などすべての診療情報を失った被災地の糖尿病や高血圧の患者の症状が震災後に悪化したことが、東北大の小川晋准教授らの研究で31日までに分かった。糖尿病や高血圧の治療には投薬管理が不可欠だが、情報流失でそれまでの治療が不可能になったことが原因とみられる。  小川准教授らは津波被害でカルテが失われた岩手県陸前高田市の病院に糖尿病や高血圧で通院していた63人を調査。自宅で被災、診療情報がすべてなくなったグループ(28人)と、高台などに住んでいて被災を免れ、お薬手帳や薬などが残ったグループ(35人)に分け、震災前と震災4カ月後の血糖値や血圧などのデータを比較した。  それによると、自宅被災グループの血糖値が震災前と比べて平均4割上昇したのに対し、被災しなかったグループの上昇幅は1割弱。最大血圧の数値の上昇幅も被災グループが被災しなかったグループの約2倍だった。  小川准教授は「診療データを病院や患者以外でも保管するなどの対応が必要」と話している。(山陽)

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