環境省は28日、全国の海や湖沼、河川などの遊泳場所(水浴場)を安全に利用するための放射性セシウム濃度の新たな指針値を「水1リットル当たり10ベクレル以下」とすることを決めた。「50ベクレル以下」だった旧指針値より厳しくすることを同省の有識者懇談会が了承した。6月中に都道府県に通知する。
国は食品に含まれるセシウム濃度の基準値を4月から厳格化し、飲料水は1キログラム当たり10ベクレルとした。遊泳中に水を飲む可能性があるため、環境省は飲料水のレベルに合わせた。
ただ同省は会議で、昨年9月~今年3月にかけ岩手、宮城、福島、茨城各県の水浴場47カ所で実施したモニタリング調査で、セシウムは検出されなかったと説明した。
新指針値では、小学生が2カ月間、毎日5時間泳ぎ、水を連日1リットル飲んだと仮定した場合でも、世界保健機関(WHO)による飲料水経由の内部被ばくの基準に対し、年間の積算線量は6分の1程度にとどまるという。
WHO基準については、旧指針値でも下回っていた。旧指針値は昨年6月に策定、昨年夏限定で適用されており、自治体から新たな指針値を求める声が上がっていた。(山陽)
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