エイズウイルス(HIV)の増殖を抑えるタンパク質の分子構造を、国立病院機構名古屋医療センターと名古屋大の研究チームが突き止め、28日までに米科学誌電子版に発表した。
現在のHIV治療薬は長期服用で副作用が出たり、薬剤への耐性がついたりするのが懸念されていた。同センター感染症研究室の岩谷靖雅室長は「人間の体が本来持つ防御機能を用いた、新しいエイズ治療薬の開発につながる可能性がある」と話している。
人間は、リンパ球にウイルスを防御するタンパク質を持っているが、HIVが作り出す特殊なタンパク質「Vif」と結び付くと分解し、HIVは体内で増殖する。
研究チームは防御タンパク質の一つ「APOBEC3C」の結晶にエックス線を当てて構造を解析し、Vifが結合する「ポケット」部分があることを発見した。ポケット部分にVifが結合し、APOBEC3Cが分解される過程も確認できたという。
研究チームは今後、ポケット部分に当てはまる化合物を探し、効果を検証する。(山陽)
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