Thursday, November 01, 2012

酵素の異常活性が心不全の一因、名古屋大が解明


糖尿病により発症する心不全の原因の一つが「DPP4」という酵素の異常活性であることを、名古屋大大学院医学系研究科の坂東泰子講師(心血管病態学)らの研究チームが31日までにラットを使った実験で明らかにし、米医学誌に発表した。  研究チームは、糖尿病と心不全を合併発症したラットと、血圧に負荷をかけて心不全にしたラットを用意。特殊な方法で観察すると、免疫や炎症に関わる酵素「DPP4」が、心臓毛細血管に存在していることが分かった。  糖尿病のラットではDPP4の異常活性がみられた一方で、心不全だけを発症したマウスでは異常活性はみられなかった。  さらに、糖尿病のラットに、DPP4の働きを抑え血糖値の上昇を防ぐ糖尿病治療薬「DPP4阻害剤」を投与して心機能を検査すると、心臓の拡張不全が改善されたことも分かったという。坂東講師は「治療薬は血糖値を下げるために使われていたが、別の効果も確認できた」としている。  糖尿病患者が合併症として心不全を発症するケースは多いといい、坂東講師は「今後、人間でも有効か臨床実験を進めたい」と話している。(山陽)

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