サッポロビールは5日、乳幼児の重い肺炎や気管支炎の原因となる「RSウイルス感染症」の予防に、ビール原料のホップの苦み成分が有効とする研究成果を発表した。札幌医科大との共同研究で分かった。
研究者たちが着目したのは、ホップに含まれる苦み成分で、抗菌作用がある「フムロン」。RSウイルスの感染経路である鼻の粘膜細胞を使った実験で、フムロンを加えるとウイルスの増殖を抑制できることが分かった。感染した場合に炎症を緩和する効果も確認した。
サッポロは今後、乳幼児の予防向けにフムロンを使った飲料や食品の開発を目指す。ただ、「苦い」のが特徴だけに、子ども向けに加工するには工夫も要りそうだ。RSウイルスに有効な量のフムロンを確保するには350ミリリットル入り缶ビールに換算して30本分が必要という。
RSウイルス感染症は毎年冬を中心に流行する。風邪のような症状で済む場合が多いが、厚生労働省によると、予防のワクチンなどがなく、乳幼児の場合、重症化する恐れがある。今年は8月から患者数が例年を上回って急増している。(山陽)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home