女性から提供を受けた卵子に別の人の皮膚細胞の核を入れる「体細胞クローン技術」を使い、さまざまな組織に分化する胚性幹細胞(ES細胞)を作製するのに初めて成功したと、米オレゴン健康科学大の立花真仁研究員らのチームが米科学誌セル電子版に15日発表した。
人のクローンES細胞をめぐっては、韓国ソウル大の黄禹錫元教授が2004年に作製成功を発表したが、後に捏造と判明。当時は再生医療の切り札とみられていたが、06~07年に京都大の山中伸弥教授が体細胞だけを遺伝子操作する人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発したことや、他の哺乳類より作製が格段に難しいことなどから研究が下火になっていた。
病気の人の体細胞を使えば、遺伝子が同じで移植時に拒絶反応が起きない治療用組織をつくることが可能。卵子提供が必要なのが課題だが、立花研究員は「iPS細胞より遺伝子異常が少ない可能性もある。クローンES細胞と両方の可能性を探ることで再生医療に役立つ」と話す。(山陽)
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