ノロウイルス7割超 過去5年の食中毒患者
岡山県は2006年から10年まで過去5年間の食中毒発生状況をまとめた。患者4173人のうち7割超が冬場の食中毒の“主役”ノロウイルスが原因で、二枚貝や不衛生な調理環境が招くものが多い。本格流行を前に、県は11月を「ノロウイルス対策強化月間」とし、保健所職員の立ち入り調査などで飲食業者に注意を呼び掛けている。
5年間の食中毒発生は82件で、うち29件はノロウイルスによることが判明。患者数は3031人と全体の73%に上り、昨年1月には倉敷市の仕出し店の給食弁当を食べた1197人が発症した。他の原因はサルモネラ属菌637人(15%)が目立つ。
ノロウイルスは感染性胃腸炎の原因の一つで、11月から3月までの冬季、食品を介した感染例が多い。症状は嘔吐(おうと)や下痢、発熱などで他の食中毒に比べると軽いが、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児は重症化する場合もある。
県生活衛生課によると、患者の便や吐しゃ物を介して感染が広がる。人間の排せつ物に含まれたウイルスが下水を経由して海へ入り、二枚貝の体内に蓄積。加熱が不十分なまま食べることで感染する。
県の各保健所は今月に入り、ホテルや旅館、仕出し店などに立ち入り調査し、塩素系漂白剤による調理器具の殺菌を指導。岡山、倉敷市保健所も手洗いの徹底をパンフレットなどで呼び掛けている。
県は「85度で1分以上加熱すればノロウイルスの感染力はなくなる。調理の際は食材のの中心まで火を通して」としている。(山陽) Tweet

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