信州大、胃がん防ぐ糖鎖を確認
予防薬に活用も
胃がんを防ぐ糖鎖についての研究結果を説明する、信州大医学部の中山淳教授=7日午後、長野県松本市
特定の糖鎖をなくしたことでがんができた実験用のマウスの胃粘膜(上)と、正常のマウスの胃粘膜。いずれも生後60週(中山淳・信州大教授提供) 胃粘液に含まれる特定の種類の糖鎖が胃がんの発症を防ぐとする研究結果を、信州大医学部の中山淳教授(病理学)の研究チームが6日付の米医学誌電子版に発表した。中山教授は「胃がんの予防薬の開発につながる」としている。
糖鎖は、糖質が鎖のように結合し、細胞表面にある生体分子。胃の粘膜の深部から出る粘液に含まれる糖鎖に着目した。
遺伝子操作により、「α結合型N―アセチルグルコサミン」という糖を含む糖鎖をなくしたマウスの胃と十二指腸との結合部で、生後5週間後から腫れができ、30週間後にがんを確認した。胃がん患者でも同糖鎖が減少していることが分かり、発がんを抑える機能があると結論付けた。
中山教授によると、胃がんはピロリ菌による発症が9割以上とされており、同糖鎖がピロリ菌の増加を抑えることが別の研究で分かっている。今回の実験ではマウスにピロリ菌を投与しておらず、中山教授は「同糖鎖の減少自体による新しい発がんの仕組みだ」と話している。(山陽) Tweet

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