エナメル質再生に期待
東北大、iPS細胞で成果
東北大大学院歯学研究科の福本敏教授(小児歯科)の研究グループは10日、世界で初めて人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、歯の最も硬い部分「エナメル質」のもととなる細胞をつくることに成功したと発表した。成果は米科学誌電子版に掲載された。
エナメル質は歯の上部を覆っており、虫歯などで破壊された場合、再生できず、現在は金属を詰めるなどの治療が行われている。研究グループは「将来的には、失った歯の再生への応用が期待できる」としている。
研究グループによると、エナメル質のもととなる細胞の詳しいメカニズムは分かっていなかった。
研究グループは、ラットのエナメル質のもととなる途中段階の細胞の上で、マウス由来のiPS細胞を培養。この結果、iPS細胞の約95%でエナメル質形成に関わる物質が増加したことから、もととなる細胞をつくることが可能と判断した。同様の方法で、すでに分化した細胞である歯内部の歯髄細胞を培養した場合、まったく変化がなかった。
マウス由来のiPS細胞は、京都大の山中伸弥教授らが作製したものを用いた。
福本教授は「全身どの細胞からも歯を作り出せる可能性が生まれた。マウスなどの小さな歯であれば、数年以内に再生可能となるのではないか」と話している。(山陽) Tweet

0 Comments:
Post a Comment
<< Home