血中タンパク結合度でうつ病診断
名城大の鍋島教授ら
血液中にあるタンパク質の結合程度を分析し、うつ病を診断する検査法を名城大の鍋島俊隆教授(神経精神薬理学)らの研究グループが30日までに開発した。うつ病の診断は問診が一般的で、客観的な指標は少ない。鍋島教授は「非常に有力な指標の一つで、製薬会社などに呼び掛け、診断キットを実用化したい」と話している。
うつ病は、神経細胞の接合部(シナプス)の間にある神経伝達物質セロトニン不足が原因の一つとされる。余ったセロトニンを取り除く「運び屋」である「セロトニントランスポーター」というタンパク質が分解されないと、働きすぎてセロトニンが過剰に取り除かれ、不足してしまう。
セロトニントランスポーターが分解されるには「ユビキチン」という小さなタンパク質と結合する必要がある。グループは、血液中のリンパ球や血小板からもセロトニントランスポーターが検出できることに着目した。
健常者、軽度のうつ病患者、重度のうつ病患者のそれぞれ6人から採血し、分離したリンパ球を増殖させ分析。健常者と比べて、軽度のうつ病患者は約2割、重度のうつ病患者は約4割、タンパク質の結合度合いが低かった。
今回の検査法の基になる研究成果が、米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに発表された。(山陽) Tweet

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