Sunday, May 20, 2012

胆管がんで従業員4人死亡、印刷工場、有機溶剤原因か


大阪市のオフセット校正印刷会社の工場で働いた元従業員のうち、少なくとも男性5人が胆管がんを発症し、うち4人が死亡していたことが19日までに、熊谷信二産業医科大准教授(労働環境学)らの調査で分かった。熊谷准教授は「インキを洗う有機溶剤が原因ではないか」と指摘している。  遺族らは大阪中央労働基準監督署に労災申請した。  熊谷准教授らの調査によると、5人は工場の校正印刷部門に勤務。「1、2ジクロロプロパン」や「ジクロロメタン」などが含まれた有機溶剤を使って印刷機械を洗浄する仕事をしていた。5人は入社から7~19年後に発症、発症時の年齢は25~45歳で、うち4人が3年以内に亡くなった。  熊谷准教教授らは、1991~03年にかけて同じ部門に男性従業員が33人いたことを確認。うち5人に胆管がんが発症する比率は、日本人男性の年齢別平均死亡率から算出した胆管・胆のう・肝臓がんによる死亡者の約600倍に当たるという。  工場はマスクを配備せず、ほかにもがんの死者や患者がいるといった元従業員の証言もあるといい、熊谷准教授は「胆管がんは高齢者に多いがんで、明らかに異常な事態。引き続き調査したい」としている。  熊谷准教授らは調査の結果を5月30日から名古屋市で開かれる日本産業衛生学会で報告する。(山陽)

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