Tuesday, June 19, 2012

悪性リンパ腫の治療効果に差、ウイルスの血中遺伝子量


通常の抗がん剤がほとんど効かない悪性リンパ腫「NK細胞リンパ腫」に有効な治療法「SMILE療法」は、リンパ腫の腫瘍に含まれるウイルスが血液中に出した遺伝子の量が少ないほど治療効果が大きく、副作用も出にくいことを、名古屋大医学部・医学系研究科の鈴木律朗准教授らの研究チームが突き止め、米専門誌に19日までに発表した。  SMILE療法は、NK細胞リンパ腫に5種類の抗がん剤を投与する治療法。効果は高いが、白血球の減少や肺障害などの副作用が出ることがあった。鈴木准教授は「治療を受ける前にこのウイルスが出した血中遺伝子量を測定すれば、より安全で効果的な治療を受けることができる」と話している。  このウイルスは「EBウイルス」で、研究チームはSMILE療法を受けた患者の血液からEBウイルス遺伝子(DNA)の量を測定。その結果、血液1ミリリットル当たりのDNAが10万本以下の患者では、腫瘍の縮小率が90%だったのに対し、10万本以上の患者では20%だった。  また、10万本以下の患者では副作用の発生確率が35%だったのに対し、10万本以上の患者は100%。血中のEBウイルスDNAの量により治療効果や副作用の発生率に差が出た。(山陽)

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