けがなどで出血した際に血液を凝固させるタンパク質の異常で、血液の凝固にブレーキがかからず、血栓症の原因になることを名古屋大大学院医学系研究科のグループが突き止め、21日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。
血栓症が関わる病気は高齢者に多く、いくつかの要因が重なって起こることが多いが、グループの小嶋哲人教授は「今回の発見は脳梗塞や心筋梗塞などの新しい治療法や予防法の開発につながる」と話している。
けがなどで出血すると、プロトロンビンと呼ばれ、血液を凝固させるタンパク質が、トロンビンと呼ばれる酵素に変化し、トロンビンの作用により血管内で血が固まる。
その一方、トロンビンはアンチトロンビンと呼ばれる血液の凝固を抑制するタンパク質と結合して凝固を止め、血液が固まりすぎないようにする。
しかし、研究グループが今回発見した遺伝子に異常を持つ変異型のプロトロンビンは、トロンビンに変化してもアンチトロンビンとほとんど結合せず、血液が凝固し続けて血栓症につながることが分かった。
小嶋教授は「超高齢化社会を迎える日本で、今回の研究成果がもたらす医学的・社会的意義は大きい」と強調している。(山陽)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home