Sunday, November 18, 2012

リスク判断の脳領域を発見、ギャンブル依存治療に道


東北大大学院の飯島敏夫教授(脳神経科学)の研究グループは17日までに、ラットの実験で、脳の特定領域の活動を抑制すれば、リスク回避の行動を選択することを突き止めた。  リスクを判断する脳のメカニズムの解明につながる発見で、社会問題になっているギャンブル依存症の治療法開発などへの応用が期待される。  研究グループは、ラットが踏めるレバーを2個設置。1個は踏むと2滴の水が飲め、もう1個は4滴の水が出るが、50%の確率で水が全く出ないよう設定した。  ラット9匹で実験し、それぞれのレバーを踏んだ回数を数えた結果、4滴出るレバーが64%で、2滴出るレバーが36%だった。  一方、脳の「島皮質前部」の働きを抑える薬剤を注入すると結果が逆転。4滴出るレバーの選択回数が37%に減少し、2滴出るレバーの回数が63%に増えた。  島皮質前部は、ラットの脳の左右側面に位置し、物事の予測を立てる際に重要な役割を果たしているとされる。  飯島教授は「島皮質前部が過剰に働くと、病的にリスクを好むようになり、ギャンブル依存症になることも考えられる」と分析。「今後の研究で、リスクを冒すか、回避するかの意思決定が、脳内でどのように行われているのか解明したい」と話している。(山陽)

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