Tuesday, March 05, 2013

農水省、健康志向の農作物開発へ、産学官との連携で


農林水産省は4日、食べても太りにくいコメや中性脂肪を低下させる大豆といった、健康の維持・向上に役立つ農作物や加工食品の開発の推進を目的にした有識者による検討会を開いた。産学官の連携で進める。  検討会では農水省が、コメのほか、眼病予防に有効な成分を多く含むホウレンソウ、心筋梗塞を防ぐ成分を多く含むタマネギなどを研究対象の候補として示した。  検討会は4月中旬に研究開発の戦略を取りまとめ、その後、企業や大学などの研究機関の参加を募集する。産学官が協力して、健康増進の効果が高い農作物や食品の普及を進める。  検討会は、肉類など脂質の多い食品を食べる量が増えたことで肥満や糖尿病など生活習慣病の患者が増え、食と健康の関係が注目されているのを背景に設けられた。  農水省によると、これまでも企業や研究機関が個別に研究に取り組んできたが、思うような成果が出ていないという。  医療機関などと連携し、診断に沿って適切な農作物や食品を提供するシステムの構築も目指す。 (山陽)

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