環境省は1日、福島県の河川や湖、海域で昨年夏に採取した魚類や甲殻類、昆虫に含まれる放射性セシウム濃度の測定結果を公表した。真野ダム(飯舘村)のコクチバスから、国が定める一般食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を大幅に超える1キログラム当たり4300ベクレルを検出した。
ほかに真野ダムのナマズで1980ベクレル、イワナで1590ベクレル、新田川(南相馬市)のニゴイで1620ベクレルなど。海域では相馬市沖のイソガニで300ベクレルを検出した。
調査は昨冬、昨春に続き3回目。過去2回の調査とは採取した生物の種類に違いがあるものの、環境省は「全体的には低下傾向がみられる」と分析。過去2回同様、海域に比べて河川や湖沼で高い傾向があった。
調査は昨年8、9月に実施。河川と湖は福島県内の計8カ所を調べ、魚類(延べ66種)で9・1~4300ベクレル、水生昆虫(延べ36種)で139~460ベクレルだった。海域は福島県と宮城県南部の計3カ所を調べ、魚類(延べ24種)で5・9~126ベクレルだった。(山陽)
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