Monday, February 25, 2013

ご褒美次第で記憶力向上、名大准教授らが解明


近年教育分野では表彰制度が少なくなった。とりわけ学校教育に於いて、成績の良い児童への表彰制度がない。些細なことでもこの記事にあるようにほめられると良くなることは沢山ある・・  ご褒美にお金がもらえる課題は、やる気だけでなく課題と関係ない記憶力も高める―。名古屋大大学院の北神慎司准教授(認知心理学)らが、報酬がある課題をすると直前の無関係な記憶も定着しやすくなることを実験で明らかにし、25日までに米科学誌に発表した。  実験では、動物や日用品の写真60枚を用意。大学生33人がそれぞれ写真1枚を見た後、写真とは関係のないゲームの課題に取り組み、これを計60回繰り返した。成功すると報酬50円がもらえる課題と、報酬のない課題がランダムに出題された。  1週間後、抜き打ちで写真の内容を覚えているかをテストすると、直後に取り組んだ課題が報酬付きの場合の方が、覚えている写真の枚数は平均約5%多かったという。  北神准教授によると、報酬がある課題で写真や単語を多く覚えられることは知られていたが、報酬による動機づけと関係する脳内の神経伝達物質ドーパミンと、記憶をつかさどる海馬との関係は明らかではなかった。  課題と関連がなくても報酬次第で記憶力が向上するとの結果が得られたことで、北神准教授は「脳内のドーパミンと海馬との密接な結び付きが、科学的に示された」としている。(山陽)

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