Thursday, September 26, 2013

微小カプセルで脳腫瘍治療東大チーム、マウスで実験


抗がん剤を入れた小さな高分子のカプセルを注射し、膠芽腫という悪性脳腫瘍の増殖を抑えるマウス実験に成功したと、東京大の片岡一則教授、三浦裕助教らのチームが25日発表した。  脳の血管を構成する細胞はきつく結合していて血中の物質を簡単には外に出さない。薬を血中に投与しても、血管の外にある腫瘍にまでは届きにくく、大きな治療効果が期待できなかった。  チームは今回、腫瘍と、それを取り巻く血管細胞の表面だけにある特定の分子にくっつく直径30ナノメートル(ナノは10億分の1)ほどのカプセルを作製。人の膠芽腫を頭に移植したマウスの静脈に投与した。  カプセルは腫瘍の血管の壁にくっついて通り抜け、血管の外に脱出。その後、腫瘍細胞に入って薬を放出した。抗がん剤だけを投与した場合に比べて大幅に増殖を抑えることができたという。  膠芽腫に対しては現在、手術や放射線、抗がん剤を組み合わせて対処しているが、治療は困難で、有効な新しい治療法が待たれている。  成果は米化学会が発行するナノテクノロジー専門誌に掲載された。(山陽)

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