Friday, December 16, 2011

居住域は年間20ミリSv未満に…政府作業部会

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う低線量の放射線被曝(ひばく)の健康影響を検討していた政府の作業部会は15日、住民が居住可能な地域の年間の積算放射線量は20ミリ・シーベルトを目安とするのが妥当との最終報告書をまとめた。
 これを受け、政府は現在の警戒区域や計画的避難区域の区分を取りやめ、生活環境の復旧が進めば帰還できる20ミリ・シーベルト未満の地域を「解除準備区域」とするなどの見直し案を固めた。
 政府は50ミリ・シーベルト超で、5年以上帰還が難しい地域は「長期帰還困難区域」、除染で線量が20ミリ・シーベルト未満となる数年後の帰還を目指す20~50ミリ・シーベルト程度の「居住制限区域」も新たに指定する。18日、地元自治体に説明する。
 報告書は、広島・長崎の被爆者の調査結果を根拠に、長期間にわたり100ミリ・シーベルトを被曝すると、がんの死亡リスクが約0・5%増加するとしたが、これ以下の被曝でリスクが増加するかどうかは科学的に証明できないとした。
 理由として、現在避難指示の基準となっている年間20ミリ・シーベルト以下の発がんリスクは、喫煙(1000~2000ミリ・シーベルト相当)や肥満(200~500ミリ・シーベルト相当)などと比べて低く、その影響に隠れてしまうという事情を挙げた。
 さらに、放射線の影響を受けやすいとされる子供を優先した対策を提言。学校の再開には、毎時1マイクロ・シーベルト以下まで下げるとする一段高いハードルを設けた。(読売)

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