Wednesday, February 22, 2012

京大、ヒトES細胞で症状改善

パーキンソン病のサル
 さまざまな組織などになるヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から、神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞を作り、パーキンソン病のサルの脳に移植して手足の震えや動きを改善させることに京都大などのチームが成功し、21日発表した。ヒトのES細胞でパーキンソン病のサルの症状を改善させたのは世界で初めて。
 パーキンソン病は、脳のドーパミン神経細胞が減ることで、震えや体のこわばりなどが起こる難病。薬物治療などがあるが、神経細胞の減少を根本的に食い止める方法はなく、再生医療での治療が期待されている。
 チームは、ヒトの受精卵の一部を取り出し、培養してES細胞を作製し、6週間かけて分化、誘導してドーパミン神経細胞を作った。これを4匹のカニクイザルの脳に移植して観察した。
 すると、3カ月目から手足の震えや動きなどに改善が見られた。移植前にはあまり動けなかったが、その後ときどき歩き回るようになった個体もいた。
 これまでに、ES細胞と同じ機能を持つヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作ったドーパミン神経細胞がサルの脳内で作用することも分かっている。成果は米科学誌ステムセルズ電子版に掲載された。(山陽)

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