高齢者は汗をかきにくく体温が上がりやすいため、熱中症になる危険性が高いことを、名古屋工業大大学院の平田晃正准教授らの研究グループがコンピューターによるシミュレーションで科学的に裏付けた。研究成果は英物理学会誌の電子版に掲載される。
総務省消防庁によると、昨年夏に熱中症で救急搬送された人の44・1%が高齢者だった。平田准教授は「高齢者ほどリスクが高まることを知ってほしい。こまめな体温チェックを心掛けて」と呼び掛けている。
研究グループはコンピューターに、25歳の若者と65歳の高齢者の血流量や発汗率などのデータを入力した人体モデルを作成。気温や湿度の上昇に伴う発汗量や体温の上がり方を分析した。
その結果、65歳が汗をかき始める気温は25歳より3度高かった。同じ気温・湿度の下での体温も65歳の方が高くなり、湿度50%において、気温35度と37・5度で0・3度、気温40度では0・25度の体温差が生じ、65歳は最大で25歳の4倍の体温上昇がみられた。
一方、湿度を70%と設定すると、発汗しても汗が蒸発しにくくなり体温が下がらないので、体温上昇の差は低湿度の時より小さくなったという。(山陽)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home