三重大医学部のガバザ・エステバン教授(免疫学)らの研究グループは16日、難病指定されている肺線維症などの原因となるタンパク質抑制に効果を持つ新たな人工遺伝子を開発し、共同研究した福岡県久留米市の創薬企業とともに特許を取得したと発表した。
グループによると、「リボ核酸(RNA)干渉」という現象を利用して、病気を引き起こすタンパク質をつくる作用を持つ遺伝子を抑えるため、合成した2本のRNAをかみ合わせて別の遺伝子「siRNA」を人工的につくり、新薬につなげる研究が世界各地で行われている。
グループは今回、独特の塩基配列を持った1本鎖のRNAをつくることに成功。このRNAが自然に変化してできる「nkRNA」などと呼ばれる新たな人工遺伝子を、肺線維症などを発症したマウスに投与した結果、siRNAを投与した場合と同等の抑制効果が確認された。
新しい人工遺伝子をつくるには、siRNAと比べて時間や費用がかからないという。グループの三重大医学部付属病院呼吸器内科の小林哲講師は「3~5年で、日本オリジナルの新薬開発につなげたい」としている。(山陽)
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