Wednesday, August 29, 2012

マウス体内で心筋再生、慶応大、新治療目指す


心筋梗塞になったマウスの心臓に遺伝子を入れて心筋を再生させることに成功したと、慶応大医学部の家田真樹特任講師らのチームが28日付の米医学誌サーキュレーションリサーチ電子版に発表した。体内で心筋を再生させる新しい治療法に結び付けたいとしている。  哺乳類では、拍動する心臓の筋肉は病気で失われると再生せず、線維芽細胞という動かない細胞に置き換わる。マウスの実験で、胎児の心筋ができる際に働くGata4など三つの遺伝子を組み込んだウイルスの溶液を心筋梗塞部分に注射した。すると、2週間後には線維芽細胞の0・3%が、成熟した心筋細胞に特有のしま模様のある細胞になった。拍動は未確認という。  心臓の再生医療では、患者の体の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)をつくり、心筋細胞に成長させて患部に移植する方法も研究されている。家田さんらの方法はiPS細胞を経由しないため所要時間が短縮でき、心筋細胞に成長しきらない細胞が移植されて腫瘍になる危険性も回避できるという。  臨床応用には、心筋の作製効率の向上や遺伝子の安全な導入法開発などが課題だ。(山陽)

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