肝臓から腸に分泌される「胆汁酸」を、薬を使って強制的に体外に排出して新たな分泌を促すと、糖尿病の改善につながる可能性があることを、慶応大の渡辺光博教授らがマウスを使った実験で30日までに突き止め、米科学誌などの電子版に発表した。
胆汁酸は腸などで働いて、脂肪の消化吸収などを助けるが、長く腸に残ると機能が低下する上、新しい胆汁酸の合成を妨げる。強制排出し、新しい胆汁酸合成を促すとエネルギー消費が活発化。血糖値を抑えるインスリンの分泌に必要なホルモンも増えることが分かったという。
使ったのは本来高脂血症の治療に使われる薬で、コレステロールを下げる作用もある。渡辺教授は「同じ作用がモズクやこんにゃくにもあり、糖尿病などの生活習慣病を招くメタボリック症候群の予防に生かせるのではないか」としている。
実験ではマウスに薬を混ぜた餌を投与したところ、体重が減り、脂肪組織の量は半分以下に減少。糖尿病も改善した。胆汁酸が新しくなることで脂肪燃焼や血糖値低下が進み、インスリンの分泌が促されたという。
(山陽)
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