Friday, August 31, 2012

タンパク複合体ががん増殖起こす、山口大発見、新薬に道


二つのタンパク質の複合体が、がんの形成や増殖を引き起こすことを山口大大学院の中井彰教授(医化学)らのチームが発見し、30日付の米科学誌モレキュラーセル電子版に発表した。  チームは、この複合体の結合を断ち切る物質が見つかれば、新たながん治療薬の開発につながる可能性がある、としている。  チームによると、タンパク質「HSF1」は、生命の維持に欠かせない細胞内のタンパク質の量や質を一定に保つのに主要な役割を果たすが、特にがん細胞内では強く働くことが知られていた。  今回の研究で、HSF1が機能するには、別のタンパク質「RPA1」と結合することが必要と判明。結合しないように遺伝子を操作したヒトのがん細胞をマウスに投与し経過を調べたところ、がんが形成されず、がん細胞の増殖が抑制されることが分かった。  中井教授は「結合を妨げる化合物が発見できれば、正常な細胞への影響はほとんどなく、がん細胞の増殖だけを抑える画期的な新薬の開発につながる」と話している。(山陽)

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