Thursday, September 13, 2012

甲状腺がんリスク50年後も、未成年時の被爆者を調査


広島、長崎の原爆投下の際、20歳未満で高い線量で被爆した人が甲状腺がんにかかるリスクは、50年以上たっても高い状態が続くとする研究結果を日米共同の研究機関「放射線影響研究所」(広島市、長崎市)のチームがまとめ、12日までに国際対がん連合(本部・ジュネーブ)の専門誌に論文を発表した。  被爆で受けた放射線量に比例し、甲状腺がんの発症リスクが増加すると仮定して統計解析したところ、10歳時に被爆して1シーベルトを受けた人の60歳時の発症率は、放射線の影響がなかったと考えられる被爆者と比べて約2・28倍との結果が出た。  古川恭治副主任研究員は「発がんのメカニズムや低線量被ばくでの影響の解明につながると期待できる」と話している。  放影研によると、寿命調査を続けている被爆者のうち10万5401人を対象に、1958~2005年の間に甲状腺がんを発症したかどうかを追跡。その結果、371人の発症が確認された。  この371人について、被爆時の年齢や放射線量と甲状腺がんの発症率の関係を分析した。20歳未満で5ミリシーベルト以上を受けた113人のうち、約36%が被爆による放射線が原因だったこともわかった。一方で、被爆時に20歳以上だった人では、甲状腺がんリスクの上昇はみられなかった。(山陽)

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