高度な治療や検査を受ける外国人患者を日本の病院に呼び込む「医療ツーリズム」拡大に向け、旅行会社や病院が本腰を入れ始めた。国内では医療費の抑制傾向が続き、医療機関の経営が苦しくなっているため、海外の富裕層を受け入れて、新たな収益源にする狙い。
東日本大震災の影響や、沖縄県・尖閣諸島問題をめぐる日中関係の悪化などで環境は必ずしもよくないが、2012年の取扱件数を3年前の3倍以上と見込む旅行会社もあり、関連業界で期待が高まっている。
JTBグループは9月、全国で病院や老人保健施設などを運営する徳洲会グループと提携し、湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)に専門部署を共同で設けた。同月初旬から、中国や台湾の医師が視察団を組んで来日しており、13年度に千人の外国人患者受け入れを見込む。JTBは亀田総合病院(千葉県鴨川市)など複数の病院と提携しており、今後も受け入れを拡大する予定だ。
日本旅行では、がんなどの検査を目的とした外国人観光客の12年の取扱件数が、09年の3・5倍に増える見通し。不妊治療なども伸びている。
医療ツーリズムを専門に手掛けるメディカルツーリズム・ジャパン(札幌市)は今後2年で、受け入れ患者数を毎月60人に倍増したい考え。(山陽)
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