Saturday, November 03, 2012

iPSで10年以内に臓器作成、文科省、行程表改定


文部科学省は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究に関する今後10年程度の目標を示した行程表をまとめた。2日午後の幹細胞・再生医学戦略作業部会に示す。10年以内に肺や腎臓などの臓器を作る技術の確立を目指すとしている。2009年に作成した現行の行程表を、その後の研究の進展状況に合わせて改定した。  目の網膜や脳の下垂体など、理化学研究所で先進的に行われている組織を作る技術の拡大方針も新たに盛られた。移植医療には、ばらばらの細胞よりも体の中の状態に近い立体的な組織や臓器を作り出して使う方が適しているとして、膵島や肝臓などの作製に広げる考え。輸血用の血液や肝臓などの前段階に当たる細胞の大量培養法の開発も必要とされた。  再生医療に向けた研究では、パーキンソン病治療に使う脳のドーパミン産生神経細胞や角膜の細胞を作る技術がほぼ完了したとし、5~7年で臨床研究を始めるとした。一方、腎臓や肝臓の細胞などを作る技術を確立するにはまだ3~7年がかかる見通しだ。  山中伸弥京都大教授が進める医療用の高品質なiPS細胞を備蓄する計画では、2~3年後から希望する機関への分配を目指す。  遺伝病などの患者の細胞からiPS細胞を作り、病気の解明と新薬開発につなげる試みは5~10年先の課題とされた。(山陽)

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