Monday, June 24, 2013

果物の糖使いマウス透明に理研、組織壊さず観察


マウスの脳など生き物の組織を傷つけずに透明化し、神経細胞などの構造が顕微鏡でくっきりと観察できる試薬を、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の今井猛チームリーダーらが果物などに含まれる糖を使って開発、23日付の米科学誌ネイチャーニューロサイエンス電子版に発表した。  試薬の名前は「SeeDB」で、蜂蜜や果物に含まれる「フルクトース」という糖を使用した。  今井リーダーは「従来の技術とは違って組織を壊さずに短時間で透明化でき、厚みがあっても全体の構造を観察できる」と話す。  通常、生体組織は内部で光が散乱して数百マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の深さまでしか観察できない。チームは光の進み方が生体組織とほぼ同じであるフルクトースに着目した。  マウスの脳や胎児を試薬に浸すと、細胞や組織の水分だけが試薬に置き換わり、光が散乱せずまっすぐに進むので透明に見える仕組み。従来は2~3週間かかったのが、3日間で透明化できた。  蛍光タンパク質などで神経細胞を着色したマウスの脳を透明化すると、においの情報を処理する神経回路が顕微鏡で立体的に詳しく観察できた。(山陽)

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