Tuesday, July 16, 2013

パーキンソン病治療に光一酸化窒素が神経保護


手が震え、体がこわばる難病「パーキンソン病」の治療に、体内にある一酸化窒素(NO)が役立つ可能性があることを奈良県立医大や京都大、三重大のチームが突き止め、16日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表した。  パーキンソン病は、不要な物質を分解するタンパク質「パーキン」が働かなくなり、神経細胞が不要物質により傷つけられ発症すると考えられている。NOはパーキンをよく働くようにし、神経細胞を保護することが分かり、チームは「NOを増やす薬剤を開発できれば、新たな治療薬となり得る」としている。  奈良県立医大の小沢健太郎准教授らは、ヒトの神経細胞から培養した細胞にNOを加えると、細胞内にある特定の不要物質の分解が、加えない場合の約2倍促進されることを解明。パーキンソン病を防げる可能性があることを明らかにした。  一方、NOを長時間加え続けるとパーキンの働きが低下。これはNOが別の物質に変化し、パーキンを働かなくするためだと分かった。  小沢准教授は「NOの細胞保護の作用だけを利用できる薬剤を作れれば、多くの患者の症状を緩和できる可能性がある」と話している。(山陽)

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