製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤ディオバン(一般名・バルサルタン)を使った臨床研究に人為的な操作があったと京都府立医大が発表したことを受け、田村憲久厚生労働相は12日、私的諮問機関として臨床研究の不正防止策を検討する委員会を近く設置することを決めた。
厚労相は「データの捏造・改ざんが強く示唆されるような内容だ」とする談話を発表。政府が革新的な医療技術の実用化を推進している中で臨床研究の信頼性が揺らぎかねないとして、再発防止に本格的に乗り出す姿勢を示した。
委員会メンバーは医師や法律家などを想定し、人選や検討スケジュールを厚労相が直接指示する。現在の法律の枠組みで臨床研究の不正防止に国がどのように関与できるか、新たな制度の導入が必要かといった論点を検討する見通し。
厚生労働省は当初、同様の臨床研究が実施された4大学(東京慈恵医大、千葉大、滋賀医大、名古屋大)の調査結果を踏まえて検討を始める方針だった。7月初旬に4大学には調査を急ぐよう指示を出したが、「データに人為的操作があった」とする11日の京都府立医大の報告を重視。対応を前倒しすることにした。
文部科学省とともに進めている、臨床研究を実施する際の倫理指針の見直し作業の中でも、臨床データ操作問題を検討する。(山陽)
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