血液を作る細胞ががん化する「骨髄性白血病」などを抑えている遺伝子を、京都大や東京大などのチームが患者のゲノム(全遺伝情報)を解析して発見し、18日付米科学誌ネイチャージェネティクス電子版に発表した。
患者ではこの遺伝子が変異しているが、体外の細胞実験で遺伝子を正常に働かせると、がん増殖が抑えられた。チームは、通常はがん抑制遺伝子として働いているとしており、診療や治療薬開発に役立てられるという。
チームは、感染症や出血など重い症状が出る骨髄性血液がんの一つ、骨髄異形成症候群の患者29人のがん細胞を解析。これまで知られている遺伝子変異とは別に、約1割の患者でSTAG2という遺伝子に変異が見つかった。
STAG2は、遺伝子の働きの調節などを担うタンパク質複合体「コヒーシン」を作る四つの遺伝子の一つ。
さらに、急性骨髄性白血病を含む5種類の骨髄性血液がんの患者610人で解析。すると、骨髄増殖性疾患を除く4種類の患者のそれぞれ1割前後で、コヒーシンを作る4遺伝子のいずれかに変異が見つかった。
チームは4遺伝子はがんを抑えているが、変異があるとコヒーシンが働かなくなり、細胞ががん化するとみている。(山陽)
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