Friday, September 06, 2013

工場周辺住民11人に石綿被害か大阪市内では初


 大阪市西成区で操業していたアスベスト(石綿)製品工場の周辺住民11人に、胸膜が厚くなる異状や肺がんが見つかっていたことが5日分かった。発表した市民団体によると、大阪市内の工場周辺で、石綿が原因とみられる被害が明らかになるのは初めて。  「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の調査では、住民11人は、最も長い人で1949~64年、西成区千本中2丁目の工場から300メートル以内に居住。石綿と無関係の仕事をしていたが、肺の外側が肥大化する「胸膜プラーク」になった。肺がんになった人もいた。  胸膜プラークは病気ではないが石綿でしか発生しないことから、診察した水嶋潔医師は「石綿を吸い込んだ証拠で、発がんリスクが高い」と話している。  近くの寮に住んでいた工場の元従業員の男性(73)からも胸膜プラークが見つかり、別の周辺住民4人も胸膜がわずかに肥大。この5人を含めると、この工場による石綿被害を受けたとみられる人は16人になる。  運営していた大阪パツキング製造所(現日本インシュレーション)によると、工場は60年に稼働停止し、64年に閉鎖。しかし、元従業員の男性は「60年以降も動いていた」と証言するなど、被害の発生時期ははっきりしないという。(山陽)

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