腫瘍になりやすい人工多能性幹細胞(iPS細胞)を見分け、移植に適したものを選び出す方法を、京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授のチームが開発し、18日付の米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。
iPS細胞はさまざまな細胞や組織に変化させて、再生医療に応用することが期待されているが、腫瘍化も懸念されている。
チームは「早い段階で品質を見極められれば、良いiPS細胞だけをストックして使え、安全性向上やコスト削減につながる」としている。
チームは、多数のヒトのiPS細胞から神経細胞を作製。ほとんどが神経細胞に変化したが、神経細胞にならない品質の悪いiPS細胞も少数あり、これをマウスの脳に移植すると腫瘍ができた。
そこで、品質の悪い細胞の遺伝子の働きを解析した。
その結果、共通の塩基の配列を持った遺伝子が三つあり、いずれも活発に働いていることが判明。品質を見極める指標になると判断した。
今回の選別技術は2012年6月、チームの高橋和利講師が関連学会で報告。指標となる三遺伝子の配列をさらに詳しく解析するなどしてきた。(山陽)
0 Comments:
Post a Comment
<< Home