1個から増やした細胞を注入、大腸の傷治す
たった1個の細胞から増やした大腸の細胞をマウスの肛門から注入して、大腸の傷ついた部位を治すことに、東京医科歯科大学の渡辺守教授らのチームが成功した。炎症やがんの手術で傷ついた大腸を再生するのに役立つと期待される。医学誌ネイチャー・メディシンに12日発表した。
大腸の内側表面は上皮細胞で覆われており、水分を吸収したり、細菌などの侵入を防いだりしている。大腸炎などで上皮細胞が傷つくと、こうした働きが妨げられ、病気がさらに悪化する原因になる。上皮細胞は3、4日で入れ替わるため、体外で培養することは難しかった。
チームは、上皮細胞の中にわずかに含まれる細胞の元になる幹細胞に着目。上皮細胞をコラーゲンの中で浮かして培養すると、幹細胞が増えることを発見した。1個の幹細胞を10万個に増やして、大腸の傷ついたマウスに注入すると、幹細胞が傷の部位に生着して、上皮細胞を作り、傷が修復されることがわかった。(読売) Tweet

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