Friday, March 02, 2012

「国際的に統一必要」、放射性物質の食品基準値

国際シンポジウムで講演するICRPのゴンザレス副委員長=1日、青森県弘前市の弘前大  弘前大(青森県弘前市)で開催中の低線量被ばくなどをテーマにした国際シンポジウムで1日、国際放射線防護委員会(ICRP)のゴンザレス副委員長は、食品などに含まれる放射性物質の基準値について「国際的な統一見解が必要だ」と述べた。
 ゴンザレス氏は基準値について「(定めている)国際機関の間で一貫性がない」と指摘。例えば、世界保健機関(WHO)が定める飲料水1リットル当たりの放射性セシウムの基準値は10ベクレルだが、同じWHOと国連食糧農業機関(FAO)が定める飲料(水除く)の基準値は千ベクレル。コメでは、WHOとFAOの同基準で1キログラム当たり千ベクレルにしているのに対し、国際原子力機関(IAEA)ではコメを原料とした工業用紙に100ベクレルと設定するなど統一性がないと述べた。
 厚生労働省では4月から飲料水では1キログラム当たり10ベクレル、コメなどの一般食品では同100ベクレルの新基準値を適用することにしている。
 ICRPは国際学術組織で、食品や水などに含まれる放射性物質の摂取制限の指標を設けており、厚労省が東京電力福島第1原発事故後に設定した暫定基準値もこの指標を準用した。
 また、放射線医学総合研究所(千葉市)の吉永信治博士も1日の報告で、福島第1原発事故で復旧作業に従事する作業員の被ばく線量の記録を作り、継続調査の基礎にする必要があるとした。(山陽)

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