Sunday, April 01, 2012

津波想定34m、タワーは12m…高知・黒潮町

南海トラフの巨大地震では、これまでの想定を大幅に上回る津波が太平洋沿岸に押し寄せる可能性が示された。
 避難場所の不足に悩む自治体では、「事前の高台移転しかないのか」との声も出ている。
 内閣府の検討会で、全国で最も高い34・4メートルの津波が予測された高知県黒潮町。県西部に位置し、太平洋に面して東西約25キロに海岸線が延びる。高台が少なく、人口約1万3000人の約8割が沿岸部に集中、高齢化率は35%に達する。
 町ではこれまで、南海地震で8メートルの津波が発生すると予想していた。同町入野にある町で唯一の津波避難タワーは海抜4メートルの位置に建てられ、高さは8メートル。高さ30メートル以上の高台は約1キロ北で、高齢者や要介護者の避難は困難が予想される。
 タワー近くに住む男性(70)は「災害弱者はタワーを頼らざるを得ない。このままではとうてい逃げ切れない」と表情を曇らせる。
 同町では東日本大震災後、海岸近くの町役場を海抜22メートルの高台に新築移転する計画を立てたばかり。31日、緊急会議を開いた大西勝也町長は「町の存続に関わる危機的状況だ」と認め、「沿岸の平野部で避難場所を確保するのは難しい。高台への集団移転も含めて、あらゆる手段を検討したい」と話した。(読売)

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